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 夏が来ました! 女性は日焼け対策・UVカットなど美肌保持のために気にかけます。昔はビタミンDを作るために紫外線が必要と日光浴が薦められましたが、過度に浴びると老化現象や皮膚癌に関与してしまいます。加えて近年のオゾン層減少で、皮膚に炎症を起こす紫外線が地上に増えました。紫外線には色素沈着を起こすUVA、炎症を起こすUVBがあります。

 ところでUVカット乳液やクリームがありますが、日焼け防御効果を表示するSPF34とかPA++などと記載されています。これはどのようなことを示しているのでしょうか?

 SPFとは日光防御指数と言い、数値が大きいほど防御効果が大きいのです。PAとは色素沈着を起こすUVAを防ぐ指標として「+・++・+++」の三段階で示しています。+が増えるほど色素沈着を防ぎます。

 SPFやPAが大きければ紫外線防御に効果はありますが、肌に負担もかけます。つまり目的に応じて使い分けることが重要なのです。野外でスポーツやレジャーなどの時は数値の高いものを選び、日常的にはそれほど高くないものを選んでください。

 日焼け止めクリームのほか、庶光には日傘、長袖、サングラスが必要です。目も日焼けすると白内障を引き起こす可能性が指摘されています。

 日光過敏症の方はとにかく遮光しかありません。夏場は皮膚が弱りがち。小さな虫刺されも大きく腫れてしまいます。紫外線対策をしてください。

 日焼け炎症になったら、火傷の治療になります。冷湿布やステロイド剤の塗薬などが使われます。
 

栃尾郷病院 皮膚科医師   苅谷 直之